褒めて伸びるタイプなのか?
厳しくして伸びるタイプなのか?
これは親御さんからよくある質問です。
どちらにしても大切なのは、お子さんの事をどこまで細かく見ているか?が大事です。
例えば褒める場合。
なんとなくボヤっと褒めていると「適当に褒めているな」と気づかれます。
また、子供には褒めて欲しいポイントがあって、そのポイントがズレていると「やっぱり分かってない」となります。
テストの答案が置いてあって褒める場合正解はどれでしょう?
①80点だったねすごいね!
②前できなかった○○が出来てるね!
③○○ちゃんより良かったの?すごいね!
④何位だったの?すごいね!
この正解はテスト前にどんな会話をしていたかによります。
80点を超えたいと言っていれば①
○○が難しい・苦手と言っていれば②
○○ちゃんには負けたくない・○○ちゃんは頭がいいなどと言っていれば③
今回は何位になりたい。前回は何位になったと言っていれば④
と言うように、直前になんとなくの目標を話しているはずです。
ここは私が行ってたことを覚えているの?と言うお子さんからのメッセージだと思います。
厳しくする場合
ただ厳しくすると嫌われてしまいます。
厳しくする条件は2つあります。
- 生徒自身の目標が定まっている。(理由を明確にする)
- 目標までの道筋を説明する(プロセスを明確にする)
例えば、志望校や目標点が決まっている生徒は、そのために何ができていなくて、どんな勉強が必要かを説明します。(理由の明確化)
そのために、毎日(毎週)なにをして、日々どんな結果を残していくのかを話し合って決めます。(プロセスの明確化)
そこから、決めたことをサボらないように厳しくしていきます。
ただ、ご家庭では厳しくしないことをお勧めします。
厳しく、教育熱心なご家庭のお子さんほど高校で伸び悩むからです。
中学までの勉強であれば、親御さんの管理の元で学習できますが、高校生になると難易度も勉強量も
ぐっと上がるので、自分で学習の管理ができる子でなければ成績を維持できません。
塾の中でも高校の学習内容は得意不得意によって振り分けています。
一人の先生で全教科を網羅することは難しいので、数人の先生で情報共有しながら対応しています。
お子さんの勉強を見る時は、その瞬間だけでなく先のことまで考えてみて下さい。
そうすると、優しくしておいた方がよいと思えるはずです。