今週は前期と後期の間の秋休み。
学校によって休みの期間が違うようです。
そろそろ受験生は推薦入試や実力テストの結果が気になる時期だと思うので今年の傾向と対策をまとめます。
推薦入試の変化
一昨年から特色科推薦が変化していて、枠が増えたり減ったり、受験の内容に集団討論を取り入れる学校が出てきたりと、様変わりしています。
これまでの高校の推薦入試のように作文をして面接をそつなくこなせば合格するというものではなくなってきています。
大事なのは生徒がどう考えどう行動するか?という姿勢です。
中学校で何を学んだのか?高校で何をしたいのか?を志望理由書に書き、面接で答える事自体は変わりませんが、その中身はこれまでとは同じでは合格できません。
ポイントはリアルな個性を反映したストーリーが描けているのか?
将来の目標に向けて現在位置を把握し、目標までのルートを描けていて更に、そのストーリーに生徒の個性や感情が表現されているかが大事になってきます。
私の指導の中では、生徒の個性や発言の中からキーワードをつなげストーリーを作り上げていきます。
そのストーリーがあれば自分の言葉で書くことも話すこともできるので、試験本番であせることも無くなります。
団討論の攻略のポイントは?
集団討論で大事なことはMCができるのか?です。
MCは単なる司会ではなく全体の流れを読んで、ゴールまで導くファシリテーションスキルが求められます。
どうやって練習するか?についてはとても長くなるので割愛しますが、ひとつだけお伝えすると、参加者の発言を予測して進める事です。(詳しくは個別に聞いてください。)
一般入試の傾向と対策
コロナ以降毎年学力は下がっています。
ヒントは大学入試で、大学入試の前年の傾向が高校入試にも影響を与えています。(1~2年遅れで追いかけている感じです)
今年は昨年より簡単になると思います。
ここ2年くらいは難易度が下がっているので、基本的な問題を短時間で解けるようにしていれば大丈夫だと思います。
国語や英語は身近な題材や読みやすい文章がでると思いますが、文章量が増える傾向にあるので、要点だけをよんだり、読むべきポイントを絞って読むことが大事になってきます。
数学や理科・社会は問題文が長くなっているので、国語力(文章を読み解く力)が必要になってきます。
シンプルに暗記だけでは理科・社会は点数が取りにくくなっていますので注意してください。
更に、社会は表やグラフを読む力や複数のデータから問題の意図に合わせて考える問題も出題されるでしょう。
日ごろから、教科書で学んだことと実生活にどのような関連があるかを考える訓練をしておくと良いと思います。
まとめ
昨年から単に暗記や計算などの学力を問う試験から、思考力や表現力を問う傾向に変化していっていますが、今年もその傾向は変わりません。
学んだことを社会の中で生かすことは社会人だけではなく、高校や大学のカリキュラムの中に組み込まれてい行っています。
フィールドワークやアクティブラーニング・探求学習と名称は様々ですが、学んだことを実社会で活用できる人材を企業や大学が求めていて高校もその流れに乗ろうと変化をしている過渡期になります。
高校の学部や学科名が変わったり、これまでになかったコースが開設されているのもその一端です。
この傾向はどんどん進化していきますので、勉強+考える力(論理的思考力)と行動力(能動的な学習)が出来るように学び方を変えていきましょう。