先日、生徒の通う高校の卒業式に参加してきました。
塾の先生が高校の卒業式に出ることは珍しい事かもしれませんが、高校の先生からお声がかかり断るのも忍びなかったので参加させていただきました。
(以下のことは生徒と保護者の方に許可をいただいて書かせていただいています。)
A君(仮称)は高校3年の春に入塾してきました。
実はA君を紹介してくれたのは通っていた高校の先生(B先生とします)でした。
頑張って合格した高校を途中で辞めて通信制の高校に転向したA君はどうしても叶えたい夢があって、そのために大学進学を目指す必要がありました。
A君が入ってくる少し前に、B先生と教育について話していた所で、A君の目標のために受験対策をして欲しいという事でご紹介いただきました。
B先生はA君の目指す大学へ合格する事と、その後夢に向かって大学で学ぶことを考えた時に、その通信制の高校での勉強では足りないと感じて紹介してくださったそうです。
元々まじめな性格で一生懸命勉強していました。
ですが通信制のため、登校しない日は寝坊したり、勉強に対して気持ちが入らない時はサボってしまったりすることがあったようです。(素直に打ち明けてくれる正直な性格でした。)
素直な性格なので、こちらがするアドバイスもしっかりと受止め行動を変えていったA君はどんどん吸収していき入試直前は復習することがなくなるほど安心して、本番を迎える事が出来ました。
入試の次の授業で「先生!やらかした!」と、うっかりミスで英語が解けなかった事を打ち明けられた時はどうしようか本当に悩みましたが、結果合格していたので安心しました。
卒業式ではB先生も泣きながら卒業生に言葉を投げかけていて、A君も同級生とも仲良く写真を撮っている姿を見て、出席してよかったなと思いました。
塾は成績を上げて、受験に合格するための通うところだと思います。
でも、その過程で勉強以外の様々な悩みを解決したり、将来の仕事や夢に対して一緒に悩んだりする講師がいる場所でありたいと思っています。
この卒業式はそれを改めて感じさせてくれたいい機会になりました。