塾も様々な物価の影響を受けて授業料が高くなって来てます。
少子化で生徒の取り合いもひどくなってるし、皆さんの家計も同じように物価高騰の影響を受けて少しでも安くしたいのは痛いほどよくわかります。
そこで今日は、塾派・ネット派・書籍派(市販の教材)のメリットデメリットを比較します。お子さんのお勉強の参考にしてください。
塾派
やっぱり塾にお任せしたい!○○塾に入っていれば間違いない!
そんな地域の進学塾に行かせたい親御さんも多いでしょう。
また、うちの子は勉強苦手だから個別でしっかり教えて欲しい。という親御さんも多いはずです。
塾派のメリットは、何と言っても人が指導してくれる所です。
集団塾であれば必要なタイミングで必要な勉強を教えてくれます。
個別塾であればお子さんの進度に合わせて授業をしてくれるでしょう。
実はもうひとつ塾には人間関係があります。
友達と競ったり、先生に相談したりできるのも塾の魅力です。
特に受験生の進路相談はネットや教材ではカバーできません。
一方、デメリットは結構いっぱいあります。
授業料が高い。良い講師かどうかで結果が変わる。通うための時間。
親御さんにとっては授業料は切実な所があると思いますが、学習面においては講師の良し悪しは大事です。
とは言えいい講師であると同時に、お子さんにあっているか?も考えなければいけないので運任せな所はあると思います。
ネット派
最近は大手塾はもちろん、通信教材や出版社などあらゆるところから映像授業のサービスは出ています。
加えて、you tubeでも人気の講師がいて授業を配信しています。
ネットのメリットは、自分のやりたい時に好きなだけできる事や、価格が安価な所です。
色々な動画を見て、わかりやすいものを集めていけば効率的に学習できます。
一見するとデメリットはなさそうに感じますが実は結構落とし穴があります。
①内容が簡単すぎる
基本的に誰でも理解できるように作られています。
なので、教科書の基本問題レベルが基準です。高校生であれば問題ある程度基本を押さえていれば定期テスト対策はできますが、受験や中学生の問題で使うのであれば、何かと組合せでないと成績を上げるには難しいです。
②自己管理ができる人専用ツール
まずはスマホを手に取ってYouTubeで勉強以外の動画を見ない。ラインの通知が気にならない。SNSのアプリを開かない。これらの誘惑に打ち勝つことができてスマホで勉強できます。
これができる学生は1割程度ではないでしょうか?
私の塾では、勉強以外のものが見られないアイパッドを貸し出しています。
そうでないと余計なものに気が散ってしまいます。
そして、学習をしているのは自室であることが多いので、部屋の中にゲームや漫画などがあればそもそも勉強が始まらないので、それらを自己管理できて初めてネットやアプリで勉強する環境が整います。
書籍派
元々高校生向けの教材は市販の教材も充実していました。
私が学生の頃も、本屋さんに行って参考書を買って予備校で勉強していました。
それくらい高校生向けの教材は良い教材がたくさん市販されています。
しかし、小学生向けや中学生向けの教材は2022年ごろから徐々に増えてきた程度です。
個人的には教育業界の闇のようなものだと思うのですが、市販されている教材と同じ出版社から学校の副教材(ドリルやワーク)や塾のテキストも販売されています。
なので、市販の教材が充実しすぎると塾が困るから市販の教材は内容が乏しいのではないかと思っています。
真相がどうであれ、市販されている教材は大きく分けて2つのタイプがあります。
①勉強が苦手な子向け
学校の授業についていけていないような生徒に向けた教材です。
教科書をわかりやすく解説していて、読めば理解できる・問題が解けるような構造になっています。
ですが、それをいくらした所で点数が上がるようにはなっていません。
そのテキストだから解けているだけです。
②勉強ができる子向け
塾に通わなくても成績の良いいわゆる天才みたいな子もいます。
そのようなお子さんたちは、学校の授業では物足りなかったり、知識の整理用で違う教材が欲しかったりします。
そんな生徒さんの知識欲を満たすための説明少な目の教材があります。
そのレベルの生徒はどんな教材だろうとどんな塾に入ろうともある程度の成績は取れるので、市販の教材でも十分なのです。
書籍派のメリットは、費用の安さに加えネットでのデメリットだったYouTubeやSNS断ち切ることができます。
いつでも自分でできるというメリットはネット派と同じです。
一方デメリットは、どの書籍が自分に合っているかわかりずらい事や、書いてある内容が自分で理解できなければ使えないという事です。
まとめ
ネット派や書籍派は自分の好きな時にできる事や費用が安い事がメリットですが、小中学生にはおすすめしません。
結局のところ親の管理がどこまで行き届くのか?という事がポイントになってくると思います。
ある程度自分で学習ができる状態であれば、書籍やネット・アプリで学習が完結しますので、お子様の状態を見極めて使うようにしましょう。
塾はどうしても費用的に高額になりがちですが、小学生や中学生の早い段階から、しっかりとした勉強方法を身につけていれば、授業料が高額になりがちな中3や高校生と言った時期に塾を辞め自分で学習できる状態に持っていけると思っています。
物価高騰で家計のやりくりが大変な時期だからこそ、先の未来を見据えた教育投資計画を考えてはいかがでしょうか?