勉強嫌い克服!自分で勉強する子になるための条件~小学生編

最近の小学生を見ていて教育格差を感じる事があります。当然お金があればよい家庭教師をつける事も出来ますし、様々な体験をさせてあげる事も出来ます。

しかし、本当に優秀なお子さんは親御さんの教育に対する考え方に余裕があり、こどもがのびのびとしています。

そこにはお金差はありません。

生まれ持った才能の差(頭の良し悪し)は関係ありません。時々とびぬけて記憶力がいい子はいますが、そのような子は概ね成績が悪いですので、成績の良い子は普通の子が多いと思ってください。

今回は様々な親子を見てきて子たちが自分で勉強するようになる方法をお伝えします。

小学生

小学生を学習の段階で分けると大まかに3つに分けられます。

①1年生の壁(1年生)
②興味を広げる(1~3年生)
③勉強が苦手になる分かれ道(3~4年生)

①1年生の壁は主に幼稚園や保育園との生活習慣の違いや時間割などの社会の仕組みにぶち当たることで起きます。

それまでは遊びが中心で規則も緩かった集団生活が、時間で管理され楽しくてもそうでなくてもみんな同じものを勉強する学校という社会の中で、自由にできていた部分が制限される事のギャップに悩みます。

わが子も1年生の5月ぐらいで「学校の勉強は面白くない」と言っていました。

この時期は勉強が面白くないのではなくそれまでの生活とのギャップに慣れていないだけなので、親はドンと構えて学校で楽しかったことだけを聞く(話させる)ようにしてください。

②学校生活に慣れてきたら、興味の幅をどんどん広げていきましょう。

学校の授業はほとんど無視しても構いません。

宿題をやらなくても怒らない、気にしないでください。

それよりも、本や動画、体験施設等で理科や社会、芸術・文学などに触れさせて興味の幅を広げましょう。

興味を持った先が学校で習っている教科と繋がった瞬間に勉強に興味を持つようになります。

③勉強が苦手になる瞬間を見逃さないでください。

②の段階で興味を持ったものを自分で勉強するクセがついても好きなことばかりやって、嫌いな教科はほったらかしというお子さんもいるでしょう。

その場合は、苦手な教科がどのように好きなことと繋がっているのかを分かってもらう必要があります。

例えば、マイクラ(マインクラフト)ばかりやっている理系の男の子に英語も大事だから勉強しなさいと言っても通用しません。そんなお子さんにはまず、プログラミングに興味を持たせ、次にプログラミング言語には英語が多用されている事が分かれば必要な英語から勉強するようになります。

そもそも好きな勉強などなく勉強全てが嫌い(苦手)で全く勉強する気配がないというお子さんはどうしたらいいのでしょうか?

小学4年生でどの勉強も嫌いというお子さんは「自分は頭が悪い」と思い込まされています。

どのような状況でそう思うようになったのかは個別に話を聞いてみないとわかりませんが、解決策はひとつです。

その思い込みを壊すことです。

まずは、こどものやる気を削ぐような声変えを止め、できる事をさせて自信をつけていきます。

だんだんとできる事が増えてきてから勉強も頑張るようにサポートしていきます。

中学生

中1になったら

小学生の時に優秀でも中学生になった途端に勉強しなくなるパターンはあります。

部活に入って忙しくなる。生活パターンが変わって勉強する時間が無くなる。といった感じです。

小学校1年の時と同じで環境の変化についていけなくなった時に諦めてしまうという事はあると思います。

また、勉強に対して真面目な子は小学校で習った事を守りすぎて中学校で習うことが理解できない場合もあります。

例えば、中学校でする比例式の解き方は中学校では使いません。

実は小学校で学んだことを中学校ではしてはいけないと習うことがあり、そこで小学校でやって来たやり方を捨てられなければ、そこで止まってしまい勉強についていけなくなるといった子がいます。

中学1年のうちは勉強に遅れても構いません。それよりも自分で納得して次に進める勉強方法を身に着ける必要があります。

実は中学1年で習った内容で入試に必要な内容は少ないですし、定期テストの点が悪くても内申点には影響しません。だから、中学1年の間はしっかりと「自分で何をすべきかを考えられるようになる」という事を目標にしてください。

中学2年が3年間の中で一番大事な時期!

部活動は中2の夏(3年が引退して)から3年になるまでが一番大事な時期ですよね。

実は勉強も同じで、入試に出題される問題の大半が中学2年の内容です。

中3の内容は学校の授業の進度次第で履修していない生徒もいるといけないのでそうなっていしまいます。

だから、中学1年の勉強でつまづいていても2年生で取り戻せばOK!

逆に3年から頑張ります!って言っても正直難しいと思います。

2年生で勉強につまづいていいるなぁと感じたら、早めに塾に通って中1から復習していくことをお勧めします。

定期テストの点数は一度横に置いて、まずはわからない事が分かるようになって学校の授業についていけるようになる事が大事です。

付け焼刃でテスト対策して一時的に点数が上がっても3年生になってから成績を下げることになりますのでご注意ください。(3年生になって他塾から移ってくる生徒も多いのですが、変なクセがついてしまってそれを直すだけでも大変です。)

中3からでもなんとかなりますか?

中3から塾に来て何とかなる生徒は、塾に入ってからのやる気の変化が目に見える(見ていて伝わってくる)生徒です。

目標が定まると目の色が変わって勉強にも集中するようになります。

そのような生徒は第一志望に受かります。

なかなか火が付かなかったりやる気にムラのある生徒は、ギリギリまで合格するかどうかが読めずハラハラします。

そのような生徒には、やるべき事とそうでない事をはっきりさせ時間を管理し、勉強時間を増やす事で成績を上げます。

ハッキリ言って中3から塾に通い始めた生徒と2年生から通っている生徒では教え方が違います。

どうしても時間がたりないと基礎を鍛えている暇がないので、多少無理をさせる事があります。

そうならないように2年生になったら塾に通うようにして下さい。

高校生

高校生は3年間ずっと受験生だと思ってください。

中学3年の状態がずっと続いているような感じです。

高校に入ると学部や高校の偏差値によって学ぶ教科が違います。

何を目指すのか?にもよりますが、迷っていいのは1年生の時までです。

2年生では受験をする生徒は共通テスト対策を、受験をしない生徒は就職や推薦入試に向けた実績作り(ガクチカ)をしていきます。

3年生は受験・終活に向けて本格的に活動していきますが、2年生の時に積み上げたものをまとめ上げる段階なので2年生で遊んでいるととても苦しむことになります。

「高校になってもうちの子は何も考えていない。」

と不安になっている方がはお子さんに口うるさく「あーだこーだ」と言う事はやめてください。

それよりも、家や学校ではない外の大人や先輩と繋がって自分の進路の相談をできる相手を見つけてみてあげて下さい。

そのひとつの選択肢として塾があると思います。

さいごに

自分は学生時代こういうことをしていた。こんな風に勉強していた。などの経験をお子さんにお話しすることはとてもいいことだと思います。

しかし、10年前と今では、勉強している内容や学校の状況(先生の働き方や友達付き合いなど)も違います。

入試制度だけを見てても、ここ数年で大きく変わっていますので、ご自身の経験だけで話をする事がはやめてください。

最新情報を取り入れて、お子さんの状況に合わせてお話をしないと間違った道を突き進んで迷子になってしまいます。

個別指導塾オール4では、勉強だけではなく10代の学生の様々な活動も含めて支援していますので、なんでもご相談してください。