いつも楽しみに見ていた御上先生がとうとう最終回を迎えました。
毎回、教育業界の改革についての話題や学生たちが思考錯誤しながら難題に立ち向かう姿が楽しみで見ていました。
最終回に御上先生と官僚の槙野の同期コンビが不正を暴く過程は正直4どうでもよかったのですが、御上先生の考える授業や神崎・千木良の葛藤には考えさせられるものがありました。
考える授業
正しい戦争はあるのか?という正解のない問いに様々な意見が飛び交っていました。
戦争と言うと少し現実離れしていますから、身近に感じてもらう為に「争い」にしてみると考えやすいので今回は「争い」に置き換えて考えます。
教育の改革にしても、友達とのケンカにしても、争いには必ず火種があります。
そして、争いには目的があります。
戦争は国家間の争いで、双方目的があると御上先生も言っていました。
多くの場合、利権や領土などの経済的な理由です。
歴史を紐解いていくと戦争を仕掛けた側は経済的に疲弊している事が多いです。
友達とのケンカなどでは、お金ではなく感情やプライドなどが目的である場合が多いように感じます。
争っている双方の目的が一致していない場合もよくあるので、お互いが勝ったと思っている場合もあるでしょう。試合に負けて勝負に勝つという言葉もあります。
同じものを取り合っているわけではないなら双方話し合いで解決できなかったのか?と思いますが、様々な感情が入り混じると簡単に話し合いができない事も多々ありますよね。
教育改革
私が個人的に一番心動かされたシーンは、最後に御上先生と槙野の2人で教室に座っていたシーンです。
日本を変えるには教育を変えなくてはいけないという御上先生のひと言は、私が教育に携わることを決めたひと言です。
私が4年前フリースクールを作ろうと決心したきっかけは政治でした。
社会に出て仕事をしていたり、政治や経済などを勉強すればするほど日本の社会構造が歪んでいることに気づきます。
これは御上先生が、お兄さんの死ついて語る時に言っていました。
どんなに頑張っても報われない。
正しさではなく利口な人や権力・財力を持っている人が有利
学校で勉強したことは社会に出て役に立たない。
色々の不満や疑念が生まれてもそれを阻むものが政治や社会です。
そんな理不尽に出会う度に社会を良くしよう!と思っていても世の中の多くの人はそんなことに気づきもせず、現状維持を望みます。
どんなにいい事をしようとしても、一般の人には受け入れられないので、結局何も変わらない。という悪循環が起こっています。
だから、教育から変えておかしい事はおかしいと言える社会にしないといけないと考えているからです。
今は変化の過渡期
ドラマでは華麗に世代交代が起こりそうな雰囲気でしたが、現実はそうはいかず。。。。
しかし、少しづつ変化が起こっています。
学びの多様化学校、設置促進に向け支援…文科相3/25会見 | 教育業界ニュース「ReseEd(リシード)」 あべ俊子文部科学大臣は2025年3月25日、記者会見を行った。「学びの多様化学校」の設置促進に向けた支援、教育無償化と国reseed.resemom.jp
文科省も学びの多様化学校を2027年度にすべての都道府県と政令指定都市に設置するという発表をしています。
形骸化しない事を祈るしかないのですが期待したいと思います。
また、民間でも通信制の学校やフリースクールが増えてきました。
高校入試や大学入試も学力以外の思考力や判断力を評価してくれるようになってきました。
なので、この変化に対応していくのは大変ですが、この荒波を乗り越えられたら人間として大きく成長できると思います。
考える力とは
入試問題が考える力を問う問題に変化していますが、それは答えのある考える問題です。
現状では用意された答えを暗記していく「考える問題対策」がはびこっています。
しかし、本当の考える力とは御上先生の言っていたように答えの出ない問題や、答えの解釈が複数ある問題を考え友達や先生と一緒に話し合い自分の意見や知見を広げ、自分の世界や未来を広げる事です。
そんな教育を私はしています。