ここ数年、教育業界は毎年のように変化しています。プログラミングやSTEM教育が一般的になり、小学生や幼稚園くらいの歳から通っている子どもも増えました。
また、コロナ以降が学力格差や全体の学力低下を背景に早い時期から塾や英語やそろばんと言った学習系の習い事に通っている子ども達も増えています。(少子化で生徒数が減って低年齢層も取り込もうとしている経営者側の思惑もあるのですが)
そんな中こんな記事を見つけました。
子どもの「外遊び」は驚くほど脳にいい、一生ものの能力に影響(ナショナルジオグラフィック)https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/25/102000572
簡単に解説すると、
外遊びには様々な体験が脳を刺激し成長を促すだけでなく、遊んでいる友達とのコミュニケーションの中から非認知能力を鍛える事ができる。
一方で、早期から習い事や学習などでスケジュールを詰め込んでいると、指示されたスケジュール通りに動くことが習慣化してしまい、自分で選択する能力が育たなくなる。
実際に塾で様々な親子を見ていて当てはまる事も多いと感じました。
成績上位者の親は子供の勉強の中身を知らない
中にはお母さんが一生懸命プリントの管理や家庭学習のサポートをしていて成績上位にいるお子さんもいます。
ただ、その場合お子さんがお母さんの事を信頼して素直に勉強している場合です。
(個別指導塾オール4には、お父さんが一生懸命お子さんの勉強を見ている家族が入塾してきたことはないです)
お子さんが反抗期になったら崩壊していますので、反抗期が来ないように注意してやっていく必要があると思います。
私が指導した中で優秀だった生徒達は、保護者の方が三者面談で口をそろえて「家では勉強しないけどだいじょうぶですか」「学校では問題ないって言われますが本当に大丈夫ですか」と質問されます。
「家では親や兄弟に邪魔されて集中できない」
「誘惑が多くてついついなまけてしまう」
この事を生徒自身が分かっているから、学校や図書館などで勉強する様になります。
勉強するための環境を自分で作れる(選べる)からこそ成績も上位をキープできるのだと思います。
勉強ができない(やらない)子はどうしたらいい?
ほったらかしていたら、「いつまででも遊ぶ」「ゲームばかりしている」だから結局口うるさく言わないと勉強しなくなるだけだから言いたくないけど心を鬼にして。。。。
心を鬼にして言った所で、鬼に言われたことを素直にしますか?子供目線で考えてみてください。
鬼に見つからないように隠れようとしませんか?
保護者の方が勉強の管理をして成績を上げるには、素直に話を聞いてもらうための信頼関係が大事です。
鬼になったら終わりです。
勉強の事をとやかく言っている時点でもう手遅れです。ご家庭ではどうにもなりません。勉強の事は塾に任せてください。
ご家庭ではお子さんと良好な関係が築けるように居心地のいい家庭環境を作ってあげる事が大事です。
自分で勉強してくれる子に育てるには
小学校入学から4年生までが大事です
「早いうちから勉強習慣をつけましょう!」とどこかの塾の宣伝に書いてあったのですが、これは半分正解。
ただし、毎日何分と親が決めたり、塾に通わせたりして強制的にさせるのは違います。
主人公はこども本人だから、自分で決めたと思えるかどうかが大事です。
家での勉強でも塾でも自分で決めたならOKですが、そうでないならやめましょう。
そして、毎日勉強する必要はありません。
ちなみに我が家でのルールは「自分で決められた点数以上をキープする事」です。
小学生のうち100点が基本、中学生は今は85点になっています。
どちらもこども達が自分で言いだした点数なので守れなかったら恥ずかしいと自分で勉強をしだします。
点数を決めたのは小学生は小1の夏ごろ、中学生は中1の夏ごろです。
どちらも、テストが簡単で余裕を見せている時期なので高い点数を言ってきますが、途中で下げたりはしませんでした。
悪い点数が続く時は、お父さんの指導が入るので次のテストではしっかりと挽回してきます。
肝心な時に父親がビシッと締める。それが普段、家にいなくてこどもと遊んでばかりいる存在感の薄いお父さんの活躍の場です。
あたりまえをどのラインに設定するのか
教育とは「望ましい姿に変化させ,価値を実現 する活動」(広辞苑)
昨今のありのままで、好きなことをしてのびのび育てる。という教育方針が広まっていますが、放任主義や教育放棄とごっちゃにしてはいけません。
ある程度は親の方針でお子さんを育てていかなくてはいけません。
その時に、こどもにとっての当たり前をどこにするのかがとても大事です。
例えば、嫌なこと大変なことがあった時にどこまでさせるのか?
学校を休みたいと言った子どもに何と声をかけるのか?不登校やいじめの問題もあるので「行きなさい」と言いにくい現代です。
無理やり行かせたら実はいじめで悩んでいて。。なんてことになったら大変!
そんな感じで、自由にさせているとだんだんと怠けてきて勉強も身につかず机に座っているのも苦痛。。なんてことになります。
成績がいい子が「今回勉強していないから成績悪いかも」って言ったときの勉強してないラインはどこにあるでしょうか?
勉強していないというその基準がそもそも高いのです。
これは小さい時(小1~小3くらい)に勉強に対する考え方の基準ができるので、この時期どんな教育をしたかが重要です。
やっておきたい勉強が当たり前になる3つのこと
①諦めるか頑張るかを決める基準
まず初めに、遊びでも習い事でもやるのかやらないのかを決めるのは自分だという意識をお子さんに持ってもらう為の基準です。
習い事を始める時は、やったことのない事なので新しい事に目をキラキラさせて始まります。
しかし、だんだんと飽きてきたり、レベルが高くなってくると練習が難しかったりしてテンションが下がってきます。その時に休んだり、やめたいと言い出したりするかもしれません。
そんな時は、休んだらこうなるよ?辞めたらこうなるよ?と少し先の未来のお話をしてあげて、それでも考えが変わらなければお子さんの希望通りにしてあげましょう。
せっかく頑張ってきたのにもったいないとか、お金がかかっているのになど、大人の理由でこどもを説得してしまうと「親に決められた」「強制された」と自分で考える事を放棄してしまうようになります。
➁毎日を規則正しくする生活の基準
成績の良い生徒に共通しているのが、毎日の勉強のルーティンがある事です。
必ずしも時間や問題数で明確に決められているわけではありませんが、毎日どこまでは勉強しておくとか、学校の授業の内容は理解しておくなど基準があります。
そのためにやっておいて欲しい事は、学校の準備や家の手伝いなどの生活の中でやるべきことを主体的にできているかです。
おうちの人が起こしてくれる、用意してくれるなど自分が何もしなくても学校に行ける状態になる様では良くありません。
自己管理を身につけさせるには、「困らせる」「失敗を体験させる」事が重要です。
準備ができていなくて忘れ物をして恥ずかしかった。遅刻をして怒られた。などの経験をさせて、その後にどうすればよいか親子で考える事で自分でできる自立したこどもに成長していきます。
③勉強する事が楽しくなるやる気の基準
小さい頃は覚えたことを人に話したい欲求があります。
例えば、お母さんに列車の事を事細かに説明したり、好きなアニメの事について詳細に解説したりすることがあると思います。
勉強も実は同じで、小学校に入学した頃は学校でこんなことを勉強した、こんなことがあったと逐一報告してくるお子さんがいると思います。
実はうちの長男は私に会うと、ユーチューブやネットで仕入れたゲームの話やポケモンの話をずっと話していました。
正直どんだけ話すんだと鬱陶しいことも多々ありましたが、これを遮ってはいけません。ある程度は話を聞いてあげて、程よい所で「そろそろ○○したいからいい?」と話を切っていました。
勉強も同じように調べたことや勉強したことを話してもらうようにします。
親が教えるのではなく、こどもに教えてもらう状況を作るとこどもは一生懸命に調べるようになります。
わからない問題が出てきたときは、一緒に調べるようにして親が教えないスタイルを貫き通します。
これら3つの基準を当たり前にすることで、自分で勉強の管理ができるようになります。
もし、もう小学4年生を過ぎていて勉強しない・できない状況が続いていならば、ご家族だけではどうにもなりません。
一度環境を変えるために塾に通わせてみるというのもひとつの手段だと思います。
小学校のうちから通ってもらえれば、習慣は変える事ができるので、できるだけ早めに相談に行かれることをお勧めします。

